"無上"
幸せが苦しみを生み
当たり前のように
生きている
なんなんだろう
イヤな気持ちさえなく
わたしは意味さえ
失くした屍
心はどこへいった
無上のかなしみが
あふれ出る
そんな日にかぎって
夜の蟲がけたたましく
鳴いている
孤独の風…
私が孤独である以上 寂しさにはならない
それは 寂しさはもう 通り越してしまった
そう 風が吹けば 飛んでいくものさえある
唇で吹けば 風船だって飛んで行くように
風は 何かを感じて どこかに飛んでいく
知らない土地に 知らない街に
詩人〜今人…
フクロウよ…
森の夜の守り鳥 フクロウよ
何故 夜中に鳴くのだ
誰かのためか 無くした恋のためか
ホロー ホローホ 虚しく 闇夜に聞こえる
お前の声が 寂しくないよ 寂しくないよって
聴こえてくるんだ
月さえない 薄曇りの早朝に 虚しく響く
孤独な鳥 闇夜の守り鳥 フクロウよ
その鋭き眼光の先には 何が見える
コソコソしている 新米を狙う ネズミが
見えるのか その大きな目で 何を見据えている
夜の闇には 人には見えぬ者を
見ているのか それはきっと
お前しか見えていない…
詩人〜今人…闇夜の詩…
妖精…
雨が水たまりに落ちている…
よく見ると、水面に落ちた雫達は 妖精で
全身を使って踊ってる…
雨が激しくなるほど
彼らの踊りは躍動感に満ち…
水面に落ちた時だけに見せる 彼らの姿…
雨にしか見せない ひとときの舞台
色んな妖精は あなたの周りに沢山います…
それが自然の中の妖精達なのです…
詩人~今人…
寂しさが苦になる時…
寂しさが苦になる時って
一人にされた時
誰からも相手にされず 無理をかまされた時
心には 孤独な砂嵐が出て 寂しく吹き荒ぶ
そう 一人ぼっちの木枯らしの吹く日のように
透明な体を ビューって吹き抜ける時が
一番寂しい そんな中の優しみと微笑みは
人を救うのを された私だからわかる
障害を持ってきた 私だから
一人ぼっちを味わったことがあるから
だから 寂しい時には甘えていいよ…
素直に言えばいい 心のHOMEはここに
あるから
詩人〜今人…
世が明けて行く…
世が明けて行くと この世が
異世界から目覚め 息づいて行く
闇は その姿を影に潜めて
息づいて行く そうして 明暗が分かれ
人の影やものに 住み着き息づいて行く
あるものには 取り付き あるものには護られ
それぞれの生き方が生をなす
闇にとらわれることなかれ
闇を受け入れ ただしき 人の道に
外れぬように 生きてまいりましょう
詩人〜今人…
”流れていく…"
世の中が流れていく
静かに 時に激しく 戸惑いながら
激動の人生を味わいながら
人は 流れていく 川を流れるように
時に雨に降られながら 水かさを増しながら
海に 海に 流れていけ
大海原に 流れ込んで行け
詩人〜今人…